$re = '/(?<=PAGE\()(?!990)(?P<pg>[\d]{1,4})|(?:(?<=_r|[\w]\()(?P<txt_a>[ 『「“][^\n]+(?=_n\n))|(?P<txt_b>[ 『「“].*))/m';
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<0001>_LVSV(1日前-プロローグ
~_PAGE(990~
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~_KMW2(~
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~_BTXO(1)~
<0018>_ZM71c02(_r ・・・聖杯戦争。_n
~_WTKY(~
<0020>_MSA2(_r それは何百年も昔から繰り返される大儀式、_n
~_WTKY(~
<0022>_MSA2(_r 参加したからには他の六人を排除しなければならない、_r生き残りをかけた殺し合い。
~_TPG0(~
~_PAGE(1|~
~_KMW2(~
!_CFAD(1,`005:05黄金の草原b,`003:1000,`002:2,`164:036,`004:256
<0027>_ZM71c03( この冬木の土地には聖杯が在るとされ、過去何_r人もの魔術師たちが技を競い合ったという。_n
~_WTKY(~
<0029>_MSA2(_r 目的はただ一つ、聖杯と呼ばれる宝具を手に入れる事_rだけだ。
~_TPG0(~
~_PAGE(2|~
<0032>_ZM71c04( しかし、聖杯の由来は定かではない。_n
~_WTKY(~
<0034>_MSA2(_r 神の血を受けた杯でないのは確かだけど、その力の凄_rまじさは伝説のソレに匹敵する・・・_n
~_WTKY(~
~_KMW2(~
!_CFAD(1,`005:35希望,`003:800,`007:001
<0038>_MSAD(_r_r そう。_n
~_WTKY(~
<0040>_MSA2(_r 曰く、聖杯はあらゆる願いを叶えるという。
~_TPG0(~
~_PAGE(3|~
<0043>_ZM71c05( その所有権は一人のみ。_n
~_WTKY(~
<0045>_MSA2(_r 一つの聖杯が叶える願いは、一人の人間の望みだけ。_n
~_WTKY(~
<0047>_MSA2(_r けれど、この土地で聖杯を召喚するには七人の魔術師_rが必要だった。_n
~_WTKY(~
<0049>_MSA2(_r_r 一つの奇跡と、七人の協力者。_n
~_WTKY(~
<0051>_MSA2(_r_r ……ま、ようするに。_n
~_WTKY(~
<0053>_MSA2(_r 聖杯の奪い合いが始まるのは、時間の問題だったのだ。
~_TPG0(~
~_PAGE(4|~
~_BTXO(0)~
~_CHCL(1,0,`075:3~
~_KMW2(~
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~_BTXO(1)~
<0061>_ZM71c06( 発端はそんな、よくある利権争いみたいな話だった。_n
~_WTKY(~
<0063>_MSA2(_r 七人の魔術師たちは平等に聖杯の力を使い、それぞれ_rの<使い魔;/サーヴァント>を用いて他の魔術師たちと競い合った。
~_TPG0(~
~_PAGE(5|~
!_KIMT(,`087:80セイバー(剣),81ランサー(槍),82アーチャー(弓),83キャスター(杖),84バーサーカー(獣),85ライダー(車輪),86アサシン(首狩りナイフ),black,`088:2000
<0067>_ZM71c07( 聖杯を手にする魔術師は一人だけ。_n
~_WTKY(~
<0069>_MSA2(_r 結果として、彼らは仲間だった六人を敵とみなし、凄_r惨な殺し合いが始まった。_n
~_WTKY(~
<0071>_MSA2(_r_r それが聖杯戦争と呼ばれる儀式、魔術師たちによる聖_r杯争奪戦である。
~_TPG0(~
~_PAGE(6|~
<0074>_ZM71c08( 聖杯に選ばれた魔術師はマスターと呼ばれ、_n
~_WTKY(~
<0076>_MSA2(_r マスターは聖杯の恩恵により強力な<使い魔;/サーヴァント>を得る。_n
~_WTKY(~
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~_BTXO(1)~
<0103>_MSAD(_r_r ・・・マスターの証は二つ。_n
~_WTKY(~
<0105>_MSA2(_r_r サーヴァントを召喚し、それを従わせる事と。_n
~_WTKY(~
<0107>_MSA2(_r サーヴァントを律する、三つの令呪を宿す事だ。
~_TPG0(~
~_PAGE(7|~
<0110>_ZM71c09( 一つ目は言うまでもない。_n
~_WTKY(~
<0112>_MSA2(_r 昨日……いえ、正確にはほんの数時間前……に呼び出_rしたアーチャーが<遠;/わ><坂;/た><凛;/し>のサーヴァントとなった。_n
~_WTKY(~
<0114>_MSA2(_r だからあとは二つ目。_n
~_WTKY(~
<0116>_MSA2(_r サーヴァントを律する令呪を最後まで守り続ける。_n
~_WTKY(~
<0118>_MSA2(_r これがマスターにとって、最も重要な点だろう。
~_TPG0(~
~_PAGE(8|~
~_KMW2(~
!_CFAD(1,`005:36凛令呪,`003:400,`007:001
<0123>_ZM71c0a( アーチャーを召喚した事で、右手に刻まれた紋様。_n
~_WTKY(~
<0125>_MSA2(_r これが令呪。_n
~_WTKY(~
<0127>_MSA2(_r 聖杯によってもたらされた<聖痕;/よちょう>が、サーヴァントを召_r喚する事によって変化したマスターの証である。
~_TPG0(~
~_PAGE(9|~
<0130>_ZM71c0b( 強大な魔力が凝縮された刻印は、永続的な物ではなく_r瞬間的な物だ。_n
~_WTKY(~
<0132>_MSA2(_r これは使う事によって失われていく物で、形の通り、_r一画で一回分の意味がある。_n
~_WTKY(~
<0134>_MSA2(_r つまり、たった三回。_n
~_WTKY(~
<0136>_MSA2(_r この三回分の令呪を失ったマスターはサーヴァントを_r従えられなくなり、死を迎える事になる。
~_TPG0(~
~_PAGE(10|~
<0139>_ZM71c0c( ……故に。_n
~_WTKY(~
<0141>_MSA2(_r 令呪とは自身の命と同じぐらい、最後まで慎重に扱う_rべき物なのだ。_n
~_WTKY(~
<0143>_MSA2(_r それを開始早々使ってしまったのは頭が痛いが、まっ_rたくの無駄でもなかったので良しとする。_n
~_WTKY(~
<0145>_MSA2(_r なにしろサーヴァントはいつマスターを裏切ってもお_rかしくない連中だ。_n
~_WTKY(~
<0147>_MSA2(_r 令呪を一つ使って首輪をかけられたのなら<僥倖;/ぎょうこう>である。
~_TPG0(~
~_PAGE(11|~
~_BTXO(0)~
~_MSTP(0,`003:5000,`045:1~
~_KMW2(~
~_CFAD(0,`005:BLACK_F,`007:001,`003:400~
~_KMW2(~
~_CFAD(0,`005:WHITE_F,`007:001,`003:800~
~_BTXO(1)~
<0157>_ZM71c0d(_r ……要点をまとめるのはこのあたりにしておこう。_n
~_WTKY(~
<0159>_MSA2(_r_r 七人のサーヴァントが揃った時、聖杯戦争は開始され_rる。_n
~_WTKY(~
<0161>_MSA2(_r ゆっくり眠ってはいられない。_n
~_WTKY(~
<0163>_MSA2(_r 最後のマスターがいつ現れるか判らないけど、それは_rすぐそこまで迫っている筈なんだから・・・・
~_TPG0(~
~_PAGE(12|~
~_BTXO(0)~
~_WTFT(1,`008:0,`003:1000~
~_SEPF(2,`005:se254,`003:1000~
~_KMW2(~
!_CFAD(0,`005:i凛の寝室,`003:2000,`007:001
~_WTFT(1,`003:1000~
~_BTXO(1)~
~_VPLY(RIN,02ba5~
<0174>_ZM71c0e(「ん・・・・もう、朝……?」_n
~_WTKY(~
~_SEPF(0,`005:se693,`045:1~
<0177>_MSAD(_r ……だるい。_n
~_WTKY(~
<0179>_MSA2(_r ぼんやりとした意識のまま窓に視線をやると、とっく_rに日が昇っていた。
~_TPG0(~
~_PAGE(13|~
~_VPLY(RIN,02ba6~
<0183>_ZM71c0f(「……九時過ぎてる……遅刻どころの話じゃない……」_n
~_WTKY(~
<0185>_MSA2(_r まどろんだまま時計を確認して、今日は学校をサボろ_rう、と頷いた。
~_TPG0(~
~_PAGE(14|~
~_MPLY(0,`005:3,`003:0~
~_SESF(,`005:se254,`003:3000~
~_SEPF(0,`005:se694,`045:1~
~_VPLY(RIN,02ba7~
<0192>_ZM71c10(「……体が重い……半分以上もってかれたみたいね、こ_rれは」_n
~_WTKY(~
<0194>_MSA2(_r ベッドから体を起こして、ふう、と大きく深呼吸をす_rる。_n
~_WTKY(~
<0196>_MSA2(_r ……体がだるいのはわたしが朝に弱いから、という訳_rじゃない。_n
~_WTKY(~
<0198>_MSA2(_r アーチャーのヤツが言ってたっけ。_n
~_WTKY(~
<0200>_MSA2(_r サーヴァントを召喚したばかりのマスターは満足に活_r動できないって。
~_TPG0(~
~_PAGE(15|~
~_VPLY(RIN,02ba8~
<0204>_ZM71c11(「・・・・そうだった。_n
~_WTKY(~
~_VPLY(RIN,02ba9~
<0207>_MSAD(_r わたし、セイバーじゃなくってアーチャーを呼び出し_rたんだ」_n
~_WTKY(~
<0209>_MSA2(_r ハッキリと思い出した。_n
~_WTKY(~
<0211>_MSA2(_r そりゃあできれば思い出したくないけど、否定したと_rころでやり直しができる訳でもないし。
~_TPG0(~
~_PAGE(16|~
~_VPLY(RIN,02baa~
<0215>_ZM71c12(「……魔力が戻るまで一日ちょいか。今日はならし運転っ_rて事にしよう」_n
~_WTKY(~
<0217>_MSA2(_r もそもそとベッドから出る。_n
~_WTKY(~
<0219>_MSA2(_r ……冬にしては暖かな空気と、シーツにくるまりたい_r欲求と少しだけ格闘した。_n
~_WTKY(~
<0221>_MSA2(_r で、二度寝の誘惑を開始三秒でノックアウトして、姿_r見の前で軽く全身をチェック。_n
~_WTKY(~
<0223>_MSA2(_r とりわけ異状はない。体に流れている魔力が半分ほど_rしかない以外はすべて正常。
~_TPG0(~
~_PAGE(17|~
~_VPLY(RIN,02bab~
<0227>_ZM71c13(「・・・ま、問題なんてあるわけないけど」_n
~_WTKY(~
<0229>_MSA2(_r とりあえず、今のうちに現状を確認したい。_n
~_WTKY(~
<0231>_MSA2(_r わたしが呼び出したサーヴァントはアーチャーで、_n
~_WTKY(~
<0233>_MSA2(_r 召喚主であるマスターに礼をとらない無礼者だ。_n
~_WTKY(~
<0235>_MSA2(_r しかも自分が何者か判らない、なんていうオマケ付き。_n
~_WTKY(~
<0237>_MSA2(_r ……うわ。なんか、いきなり頭痛くなってきた。
~_TPG0(~
~_PAGE(18|~
~_VPLY(RIN,02bac~
<0241>_ZM71c14(「……あいつの記憶が戻るまで<宝具;/きりふだ>は封印か……思い出_rせないんじゃ使いようがないしね」_n
~_WTKY(~
<0243>_MSA2(_r サーヴァントはそれだけで強力な使い魔だが、彼らを_r最強足らしめているのは強力な“奥の手”を必ず一つ持っ_rている事だ。_n
~_WTKY(~
<0245>_MSA2(_r_r 困ったコトに、その奥の手をアーチャーは思い出せな_rいと言う。
~_TPG0(~
~_PAGE(19|~
~_VPLY(RIN,02bad~
<0249>_ZM71c15(「・・・まあ、非はこっちにもあるし、なんとかやって_rいくしかないか」
~_TPG0(~
~_PAGE(20|~
<0252>_ZM71c16( そう、こうなった以上わたしたちは<一蓮托生;/いちれんたくしょう>。_n
~_WTKY(~
<0254>_MSA2(_r 少しでも早く記憶の混乱とやらが整理される事を祈る_rけど、あの調子ではいつになる事やら。_n
~_WTKY(~
~_MSTP(0,`003:3000,`045:1~
<0257>_MSAD(_r_r ……まったく。_n
~_WTKY(~
<0259>_MSA2(_r 前途はなかなか多難みたいだ・・・・
~_TPG0(~
~_PAGE(21|~
~_BTXO(0)~
~_KMW2(~
~_CFAD(0,`005:BLACK,`003:1000,`002:2,`164:015,`004:128~
~_KMW2(~
!_CFAD(1,`003:1000,`002:2,`164:015,`004:128,`005:i遠坂邸居間
~_MPLY(0,`005:2,`003:0~
~_BTXO(1)~
~_VPLY(RIN,02bae~
<0270>_ZM71c17(「……うわ。見直したかも、これ」_n
~_WTKY(~
<0272>_MSA2(_r 居間はすっかり元通りだった。_n
~_WTKY(~
<0274>_MSA2(_r せめて瓦礫ぐらいは片づけさせよう、と思っただけだっ_rたから、ここまでされると感心を通り越して感動してし_rまう。
~_TPG0(~
~_PAGE(22|~
<0277>_ZM71c18( アイツも居間をメチャクチャにした事を気にしてたん_rだろう。そうでもなければここまでは出来ない。_n
~_WTKY(~
<0279>_MSA2(_r 殊勝というか、わりといいヤツっていうか・・・・
~_TPG0(~
~_PAGE(23|~
!_KLD0(,`032:5,`005:アーチャー02d(中),`033:5000,`003:300,`007:001
~_VPLY(ARC,02baf~
<0284>_ZM71c19(「日はとっくに昇っているぞ。また、随分とだらしがな_rいんだな、君は」_n
~_WTKY(~
<0286>_MSA2(_r「………………」_n
~_WTKY(~
<0288>_MSA2(_r 前言撤回。_n
~_WTKY(~
<0290>_MSA2(_r このふてぶてしさ、どこに殊勝な心がけがあるってい_rうのか。
~_TPG0(~
~_PAGE(24|~
~_VPLY(RIN,02bb0~
<0294>_ZM71c1a(「・・・おはよう。そういうアンタは随分とリラックス_rしてるようね。居間を好き勝手使ってくれちゃってさ」_n
~_WTKY(~
!_KLD0(,`032:5,`005:アーチャー01a(中),`033:5000,`003:300,`007:001
~_VPLY(ARC,02bb1~
<0298>_MSAD(_r「なに、一晩過ごした部屋だからな。どこに何があるか_rは把握したよ。ああ、ついでだから厨房も片づけておい_rた。もう少し荒れているかと思ったが、なかなか気の行_rき届いた厨房だ。一人暮らしの洋館にしては上等だな」
~_TPG0(~
~_PAGE(25|~
<0301>_ZM71c1b(「………………」_n
~_WTKY(~
<0303>_MSA2(_r 頭痛がする。_n
~_WTKY(~
<0305>_MSA2(_r なんだってサーヴァントに整理整頓ぶりをチェックさ_rれなくちゃいけないんだろ。_n
~_WTKY(~
<0307>_MSA2(_r サーヴァントっていうのは戦う事しか考えていない連_r中だって言うけど、コイツ、ホントにサーヴァントとし_rて欠陥品なんじゃないだろうか……?
~_TPG0(~
~_PAGE(26|~
!_KLD0(,`032:5,`005:アーチャー01c(中),`033:5000,`003:300,`007:001
~_VPLY(ARC,02bb2~
<0312>_ZM71c1c(「なるほど、本調子ではなさそうだな。昨夜は元気だっ_rたが、睡眠をとって疲れが出たのだろう。_n
~_WTKY(~
~_VPLY(ARC,02bb3~
<0315>_MSAD(_r ・・・ふむ。紅茶で良ければご馳走しよう」_n
~_WTKY(~
~_NCL0(,`032:-1,`033:5000,`003:400,`002:2,`164:015,`004:64~
<0318>_MSAD(_r 勝手知ったる人の家。_n
~_WTKY(~
<0320>_MSA2(_r アーチャーは席を立って、淀みのない仕草で新しいティ_rーカップを持ち出して、上等な赤色をした紅茶を淹れて_rいる。
~_TPG0(~
~_PAGE(27|~
~_SEPF(0,`005:se241,`045:1~
<0324>_ZM71c1d(「・・・・・・・・」_n
~_WTKY(~
<0326>_MSA2(_r 色々とつっこみどころはあるんだけど、不思議と横や_rりを入れる気にはなれなかった。_n
~_WTKY(~
<0328>_MSA2(_r 一連の仕草はとても洗練されていて、まあ、気が利く_rといえば気が利いている訳だし。
~_TPG0(~
~_PAGE(28|~
~_BTXO(0~
!_KLAL(0,`204:アーチャー04d(中),`214:1000,`007:001,`003:400
~_VPLY(RIN,02bb4~
<0334>_ZM71c1e(「……まあいいけど。疲れてるのは事実だし、飲む」_n
~_WTKY(~
<0336>_MSA2(_r 椅子に腰を下ろす。_n
~_WTKY(~
<0338>_MSA2(_r ティーカップは一つも音を立てずに差し出されて、と_rりあえず、一口だけ口をつけた。_n
~_WTKY(~
<0340>_MSA2(_r_r ・・・・あ、おいしい。
~_TPG0(~
~_PAGE(29|~
<0343>_ZM71c1f( そりゃあ中国紅茶の春摘みものだ。お気に入りの葉の_r一番美味しいところなんだから、不味く作られたら怒る。_n
~_WTKY(~
<0345>_MSA2(_r っていうか、勝手にわたしのお気に入りを使われたら_r怒る。_n
~_WTKY(~
<0347>_MSA2(_r ……うん。_n
~_WTKY(~
<0349>_MSA2(_r 怒るけど、ここまで美味しく淹れられると文句より先_rに幸福感で満たされてしまった。
~_TPG0(~
~_PAGE(30|~
!_KLD0(,`032:5,`005:アーチャー01f(中),`033:5000,`003:300,`007:001
~_VPLY(ARC,02bb5~
<0354>_ZM71c20(「ふむ。ふむふむ」_n
~_WTKY(~
~_VPLY(RIN,02bb6~
<0357>_MSAD(_r「……ちょっと。なに笑ってるのよ、アンタ」_n
~_WTKY(~
~_VPLY(ARC,02bb7~
<0360>_MSAD(_r「なに、感想が聞きたかったが、その顔では聞くまでも_rないと思っただけだ」_n
~_WTKY(~
~_VPLY(RIN,02bb8~
<0363>_MSAD(_r「・・・・っ!」_n
~_WTKY(~
~_SEPF(0,`005:se269,`045:1~
~_NQUK(0,`067:0,`003:460,`041:10~
<0367>_MSAD(_r だん、とティーカップをテーブルに置く。
~_TPG0(~
~_PAGE(31|~
!_KLD0(,`032:5,`005:アーチャー01b(中),`033:5000,`003:300,`007:001
~_VPLY(ARC,02bb9~
<0372>_ZM71c21(「勿体ない。熱いうちに味わった方がいいぞ。私が気に_r障るなら消えているが」_n
~_WTKY(~
~_VPLY(RIN,02bba~
<0375>_MSAD(_r「ごちそうさま、結構よ。わたしは茶坊主がほしくてマ_rスターになった訳じゃないわ。貴方もね、頼みもしない_r事をする必要はないわよ」
~_TPG0(~
~_PAGE(32|~
~_MSTP(0,`003:4000,`045:1~
~_VPLY(ARC,02bbb~
<0380>_ZM71c22(「そうか。確かに、私も茶坊主になったり後片づけをす_rる為に契約した訳ではない。君がそう言うのならば、こ_rれからは気をつけよう」_n
~_WTKY(~
~_VPLY(RIN,02bbc~
<0383>_MSAD(_r「ええ。わたしが求めているのは戦力としての使い魔よ。_n
~_WTKY(~
~_VPLY(RIN,02bbd~
<0386>_MSAD(_r 家事をこなすサーヴァントなんて聞いた事がないし、_rする必要も特にないわ」
~_TPG0(~
~_PAGE(33|~
~_BTXO(0)~
~_SEPF(2,`005:se599,`074:70,`003:3000~
!_KLDA(,`032:5,`005:アーチャー01c(中),`033:5000,`003:300,`007:001
~_BTXO(1)~
~_VPLY(ARC,02bbe~
<0394>_ZM71c23(「? 特にはない、とはどういう意味かな」_n
~_WTKY(~
~_VPLY(RIN,02bbf~
<0397>_MSAD(_r「別に。好きなようにとって結構よ。_n
~_WTKY(~
~_VPLY(RIN,02bc0~
<0400>_MSAD(_r それより・・・貴方、自分の正体は思い出せた?」
~_TPG0(~
~_PAGE(34|~
!_KLD0(,`032:5,`005:アーチャー03b(中),`033:5000,`003:300,`007:001
<0404>_ZM71c24( いや、と首をふるアーチャー。_n
~_WTKY(~
<0406>_MSA2(_r ……やっぱり、事態は深刻だ。_n
~_WTKY(~
<0408>_MSA2(_r 一晩で思い出せないって事は、そう簡単に思い出せる_r事じゃないって事だろう。今日一日、色々と試してみる_rにしても、これは・・・・
~_TPG0(~
~_PAGE(35|~
~_VPLY(RIN,02bc1~
<0412>_ZM71c25(「分かった、貴方の記憶に関しては追々対策を考えとく。_n
~_WTKY(~
~_VPLY(RIN,02bc2~
<0415>_MSAD(_r じゃ、出かける支度をしてアーチャー。召喚されたば_rかりで勝手も分からないでしょ? 街を案内してあげる_rから」_n
~_WTKY(~
!_KLD0(,`032:5,`005:アーチャー01b(中),`033:5000,`003:300,`007:001
~_VPLY(ARC,02bc3~
<0419>_MSAD(_r「出かける支度? いや、そんな必要はないだろう。出_rるのならばすぐに出られるが」
~_TPG0(~
~_PAGE(36|~
~_VPLY(RIN,02bc4~
<0423>_ZM71c26(「あのね、そんな格好で出歩くつもり? どう見ても普_r通じゃないし、他のマスターが見たら一発でサーヴァン_rトって判るじゃない。_n
~_WTKY(~
~_VPLY(RIN,02bc5~
<0426>_MSAD(_r わたし、自分からわたしはマスターです、なんて言い_rふらす気はないんだけど?」
~_TPG0(~
~_PAGE(37|~
!_KLD0(,`032:5,`005:アーチャー01c(中),`033:5000,`003:300,`007:001
~_VPLY(ARC,02bc6~
<0431>_ZM71c27(「ああ、そういう事か。_n
~_WTKY(~
~_VPLY(ARC,02bc7~
<0434>_MSAD(_r それも問題はない。確かに着替える必要はあるが、そ_rれは実体化している時だけでね。_n
~_WTKY(~
~_VPLY(ARC,02bc8~
<0437>_MSAD(_r サーヴァントはもともと霊体だ。非戦闘時には霊体に_rなってマスターにかける負担を減らす」
~_TPG0(~
~_PAGE(38|~
~_VPLY(RIN,02bc9~
<0441>_ZM71c28(「あ、そっか。召喚されたって英霊は英霊だものね。霊_r体に肉体を与えるのはマスターの魔力なんだから、わた_rしが魔力提供をカットすれば」
~_TPG0(~
~_PAGE(39|~
~_VPLY(ARC,02bca~
<0445>_ZM71c29(「自然、我々も霊体に戻る。_n
~_WTKY(~
~_VPLY(ARC,02bcb~
<0448>_MSAD(_r そうなったサーヴァントは守護霊のようなものだ。レ_rイラインで繋がっているマスター以外には観測されない。_n
~_WTKY(~
~_VPLY(ARC,02bcc~
<0451>_MSAD(_r もっとも、会話程度は出来るから偵察ならば支障はな_rいが」
~_TPG0(~
~_PAGE(40|~
~_VPLY(RIN,02bcd~
<0455>_ZM71c2a(「うわ、便利。それじゃあ本当に、他のマスターを捜し_r出すなんて難しいんだ」_n
~_WTKY(~
~_VPLY(ARC,02bce~
<0458>_MSAD(_r「ああ。だが魔術師は魔術師を知覚できるだろう? そ_rれと同じでサーヴァントもサーヴァントを感知できる。_n
~_WTKY(~
~_VPLY(ARC,02bcf~
<0461>_MSAD(_r 優れた魔術を知るサーヴァントならば、遠く離れたサー_rヴァントの位置さえ把握するだろう」
~_TPG0(~
~_PAGE(41|~
~_NCL0(,`032:-1,`033:2000,`003:400,`007:001~
<0465>_ZM71c2b( ……アーチャーの言う通りではある。_n
~_WTKY(~
<0467>_MSA2(_r マスターっていうのは優れた魔術師がなるモノだ。_n
~_WTKY(~
<0469>_MSA2(_r 強力な魔力を帯びた魔術師は、それだけ魔力感知しや_rすくはある。_n
~_WTKY(~
<0471>_MSA2(_r けどわたしの知り得る限り、そこまで強力な魔力を帯_rびたヤツはこの町には存在しない。
~_TPG0(~
~_PAGE(42|~
~_VPLY(RIN,02bd0~
<0475>_ZM71c2c(「ふうん……で、アンタはどうなの? 他のサーヴァン_rトの位置、判る?」_n
~_WTKY(~
!_KLD0(,`032:5,`005:アーチャー01b(中),`033:5000,`003:300,`007:001
~_VPLY(ARC,02bd1~
<0479>_MSAD(_r「マスター、私のクラスは何か忘れたのか。遠く離れた_r敵の位置を探るなど、騎士あがりにできるものか」_n
~_WTKY(~
<0481>_MSA2(_r ……ま、そうだろう。_n
~_WTKY(~
<0483>_MSA2(_r アーチャーの魔力はそう強力じゃない。_n
~_WTKY(~
<0485>_MSA2(_r 遠く離れた敵を探る、なんて魔力持ちはキャスターの_rサーヴァントぐらいなものだと思う。
~_TPG0(~
~_PAGE(43|~
~_BTXO(0~
!_KLAL(0,`204:アーチャー01c(中),`214:1000,`007:001,`003:400
~_VPLY(RIN,02bd2~
<0491>_ZM71c2d(「分かったわ。じゃ、とりあえず後に付いてきてアー_rチャー。貴方の呼び出された世界を見せてあげるから」_n
~_WTKY(~
~_VPLY(ARC,02bd3~
<0494>_MSAD(_r「そう目新しい物ではなさそうだがね。_n
~_WTKY(~
~_VPLY(ARC,02bd4~
<0497>_MSAD(_r ・・・それよりマスター。君、大切な事を忘れていな_rいか」_n
~_WTKY(~
~_VPLY(RIN,02bd5~
<0500>_MSAD(_r「え? 大切な事って、なに?」_n
~_WTKY(~
!_KLD0(,`032:5,`005:アーチャー02d(中),`033:5000,`003:300,`007:001
~_VPLY(ARC,02bd6~
<0504>_MSAD(_r「……まったく。君、まだ本調子ではないぞ。契約にお_rいて最も重要な交換を、私たちはいまだしていない」
~_TPG0(~
~_PAGE(44|~
~_VPLY(RIN,02bd7~
<0508>_ZM71c2e(「契約において最も重要な交換・・・・?」_n
~_WTKY(~
<0510>_MSA2(_r 等価交換?_n
~_WTKY(~
<0512>_MSA2(_r いや、もともとサーヴァントにとっての報酬は聖杯戦_r争に参加する事だ。_n
~_WTKY(~
<0514>_MSA2(_r わたしたちに必要な交換なんて、もうない筈なんだけ_rど・・・
~_TPG0(~
~_PAGE(45|~
!_KLD0(,`032:5,`005:アーチャー04b(中),`033:5000,`003:300,`007:001
~_VPLY(ARC,02bd8~
<0519>_ZM71c2f(「……君な。朝は弱いんだな、本当に」_n
~_WTKY(~
<0521>_MSA2(_r 呆れたように言うアーチャー。_n
~_WTKY(~
<0523>_MSA2(_r その、またも皮肉げな台詞を聞いて、とある事に思い_r当たった。_n
~_WTKY(~
<0525>_MSA2(_r ……そういえば。_n
~_WTKY(~
<0527>_MSA2(_r コイツ、一度もわたしを名前で呼ばないな、とか。
~_TPG0(~
~_PAGE(46|~
~_SESF(,`003:300,`045:1~
~_VPLY(RIN,02bd9~
<0532>_ZM71c30(「・・・あ。しまった、名前」_n
~_WTKY(~
!_KLD0(,`032:5,`005:アーチャー02c(中),`033:5000,`003:300,`007:001
~_VPLY(ARC,02bda~
<0536>_MSAD(_r「思い当たったか。まあ、今からでも遅くはないさ。そ_rれでマスター、君の名前は? これからはなんと呼べば_rいい」_n
~_WTKY(~
<0538>_MSA2(_r ふて腐れたように言うアーチャー。
~_TPG0(~
~_PAGE(47|~
~_BTXO(0)~
~_MPLY(0,`005:3,`003:0~
~_NCLA(,`032:-1,`033:2000,`003:400,`007:001~
~_BTXO(1)~
<0545>_ZM71c31( ・・・・やば。コイツ、いいヤツだ。_n
~_WTKY(~
<0547>_MSA2(_r_r うん、それに間違いはない。_n
~_WTKY(~
<0549>_MSA2(_r だって名前の交換なんて、そんな物に意味はない。_n
~_WTKY(~
<0551>_MSA2(_r サーヴァントとマスターは、令呪によって作られた力_rずくの主従関係だ。_n
~_WTKY(~
<0553>_MSA2(_r 普通の使い魔との契約なら名前の交換は強い意味を持_rつけれど、マスターとサーヴァントにはそんな親愛の情_rはいらない。
~_TPG0(~
~_PAGE(48|~
!_KLD0(,`032:5,`005:アーチャー01c(中),`033:5000,`003:400,`007:001
<0557>_ZM71c32( だっていうのに、アーチャーはそれを大切な事と言っ_rた。_n
~_WTKY(~
<0559>_MSA2(_r それは令呪を別にして、これから共に戦っていこうと_rいう信頼の証に他ならない。
~_TPG0(~
~_PAGE(49|~
~_VPLY(RIN,02bdb~
<0563>_ZM71c33(「………わたし、<遠;/とお><坂;/さか><凛;/りん>よ。貴方の好きなように呼んで_rいいわ」_n
~_WTKY(~
<0565>_MSA2(_r 素直になれず、ぶっきらぼうに返答する。
~_TPG0(~
~_PAGE(50|~
<0568>_ZM71c34( ……まあ、それでもマスターとか君とか、そういった_r他人行儀に呼ばれた方が楽ではあるし、コイツはきっと_rそう呼ぶだろう。_n
~_WTKY(~
<0570>_MSA2(_r だっていうのに。_n
~_WTKY(~
!_KLD0(,`032:5,`005:アーチャー02d(中),`033:5000,`003:300,`007:001
<0573>_MSAD(_r アーチャーは噛みしめるように「遠坂凛」と呟いた後。_n
~_WTKY(~
~_BTXO(0)~
!_KLDA(,`032:5,`005:アーチャー02b(中),`033:5000,`003:300,`007:001
~_WTFT(1,`008:0,`003:800~
~_BTXO(1)~
~_VPLY(ARC,02bdc~
<0580>_MSAD(_r「それでは凛と。……ああ、この響きは実に君に似合っ_rている」_n
~_WTKY(~
<0582>_MSA2(_r なんて、トンデモナイ事を口にした。
~_TPG0(~
~_PAGE(51|~
~_VPLY(RIN,02bdd~
<0586>_ZM71c35(「・・・・・・・・」_n
~_WTKY(~
!_KLD0(,`032:5,`005:アーチャー01c(中),`033:5000,`003:300,`007:001
~_VPLY(ARC,02bde~
<0590>_MSAD(_r「凛? どうした、なにやら顔色がおかしいが」_n
~_WTKY(~
~_VPLY(RIN,02bdf~
<0593>_MSAD(_r「・・・・う、うるさいっ! いいからさっさと行くわ_rよアーチャー! と、とにかくのんびりしてる暇なんて_rないんだから……!」
~_TPG0(~
~_PAGE(52|~
~_NCL0(,`032:5,`033:5000,`003:400,`002:2,`164:015,`004:64~
<0597>_ZM71c36( ふん、と顔を背けて歩き出す。_n
~_WTKY(~
<0599>_MSA2(_r 悔しい。なんか知らないけど、とにかく悔しい。_n
~_WTKY(~
<0601>_MSA2(_r アーチャーのヤツ、もしかしてわたしを悔しがらせる_r為にあんなコトを言いだしたんだろうか。
~_TPG0(~
~_PAGE(53|~
~_VPLY(RIN,02be0~
<0605>_ZM71c37(「……ありえる。コイツなら絶対そうだ……」_n
~_WTKY(~
<0607>_MSA2(_r そうだ、そうに違いない。_n
~_WTKY(~
<0609>_MSA2(_r だから顔が熱いのも動悸がするのもみんなコイツの奸_r計だ。_n
~_WTKY(~
<0611>_MSA2(_r 気をつけろわたし。_n
~_WTKY(~
<0613>_MSA2(_r これからはこんな捻くれ者と手を組んでやっていかな_rくちゃいけないんだからっ。
~_TPG0(~
~_PAGE(54|~
~_BTXO(0)~
~_MSTP(0,`003:2000,`045:1~
~_KMW2(~
~_CFAD(0,`005:BLACK_F,`002:000,`003:1000,`004:64~
~_WTFT(1,`003:1500~
~_KMW2(~
!_CFAD(0,`005:o遠坂邸付近の街並-(昼),`003:1500,`002:2,`164:012,`004:64
~_MPLY(0,`005:5,`003:0~
~_BTXO(1)~
<0625>_ZM71c38( アーチャーを連れて外に出る。_n
~_WTKY(~
<0627>_MSA2(_r わたしたちの住んでいる街、冬木市は大きくわけて二_rつの町で構成される街だ。_n
~_WTKY(~
<0629>_MSA2(_r 昔からの町並みを残したここ<深山町;/みやまちょう>と、_n
~_WTKY(~
<0631>_MSA2(_r 川一つ挟んで近代的な開発が進んでいる<新都;/し ん と>。_n
~_WTKY(~
<0633>_MSA2(_r_r わたしの家があるのは、古い町並みである深山町の方_rである。
~_TPG0(~
~_PAGE(55|~
<0636>_ZM71c39( その深山町も、これまた大きく二つに分かれている。_n
~_WTKY(~
<0638>_MSA2(_r_r 外国からの移住民が住んでいた、この洋風の町並みが_r片一方。_n
~_WTKY(~
<0640>_MSA2(_r で、反対側、山を背後に広がっている古い和風の住宅_r地がもう一方。_n
~_WTKY(~
<0642>_MSA2(_r_r どちらも坂上にあるので、郊外と言えば郊外だろう。_n
~_WTKY(~
<0644>_MSA2(_r この、和風と洋風に挟まれた真ん中の町並みは比較的_r普通である。_n
~_WTKY(~
<0646>_MSA2(_r どのくらい普通かというと、
~_TPG0(~
~_PAGE(56|~
~_BTXO(0)~
~_KMW2(~
~_CFAD(0,`005:black,`003:600,`002:2,`164:017,`004:64~
~_WTFT(1,`008:0,`003:800~
~_KMW2(~
!_CFAD(0,`005:o交差点-(昼),`003:1000,`002:2,`164:025,`004:64
~_BTXO(1)~
<0656>_ZM71c3a(_r これぐらい普通。_n
~_WTKY(~
<0658>_MSA2(_r_r ここが深山町の分岐点で、ここからわたしの家がある_r洋風の住宅地の坂道、_n
~_WTKY(~
<0660>_MSA2(_r 反対側にある和風の住宅地の坂道、_n
~_WTKY(~
<0662>_MSA2(_r 隣町である新都に続く橋、学校、商店街、はては山に_rある柳洞寺というお寺に通じている。
~_TPG0(~
~_PAGE(57|~
~_BTXO(0~
~_KMW2(~
~_CFAD(0,`005:BLACK,`003:800,`002:2,`164:056,`004:96~
~_WTFT(0,`003:1500~
~_KMW2(~
!_CFAD(0,`003:1000,`002:2,`164:015,`004:128,`005:o冬木大橋袂の公園1-(昼)
<0671>_ZM71c3b(_r そうして、これが新都と深山町を繋げる大橋。_n
~_WTKY(~
<0673>_MSA2(_r_r <新都;/ あ っ ち>は数年前に大きな駅が造られ、急速に発展してい_rる。_n
~_WTKY(~
<0675>_MSA2(_r 同じ市にあるというのに、深山町と新都はまったく別_r物と見ていい。
~_TPG0(~
~_PAGE(58|~
~_BTXO(0~
~_KMW2(~
~_CFAD(0,`005:BLACK,`003:800,`002:2,`164:056,`004:96~
~_WTFT(0,`003:1500~
~_KMW2(~
!_CFAD(0,`003:1000,`002:2,`164:015,`004:128,`005:o歩道橋(行き)-(昼)
<0684>_ZM71c3c( 冬木市という名前は、冬季が長いという事からきてい_rるそうだ。_n
~_WTKY(~
<0686>_MSA2(_r 言われてみれば、この町の冬は長い。_n
~_WTKY(~
<0688>_MSA2(_r が、その反面気温は暖かく、冬木の二月は他所でいう_r十二月程度の気温だったりする。_n
~_WTKY(~
<0690>_MSA2(_r 適当に地面を掘れば、温泉の一つや二つは出るのでは_rなかろうか。
~_TPG0(~
~_PAGE(59|~
<0693>_ZM71c3d( もっとも、こう半端な寒さでは温泉街としては失格だ。_n
~_WTKY(~
<0695>_MSA2(_r 冬木の町は過ごしやすい冬を送り、いつのまにか四月_rになって春を迎えている、というおかしな気候をしてい_rる。
~_TPG0(~
~_PAGE(60|~
~_BTXO(0~
~_KMW2(~
~_CFAD(0,`005:BLACK,`003:800,`002:2,`164:056,`004:96~
~_WTFT(0,`003:1500~
~_KMW2(~
!_CFAD(0,`003:1000,`002:2,`164:015,`004:128,`005:oビル街-(昼)
<0704>_ZM71c3e( 新都の様子はこんな感じ。_n
~_WTKY(~
<0706>_MSA2(_r 急速に発展した町並みは、なにかに急かされるように_r高いビルばかりを建て、結果として人工的な町になった。_n
~_WTKY(~
<0708>_MSA2(_r それもここ十年ばかりの話だ。_n
~_WTKY(~
<0710>_MSA2(_r なんでも十年前に起きた大火事で住宅地はほぼ全焼。_n
~_WTKY(~
<0712>_MSA2(_r まるっきり人が住まなくなった土地を利用して、こう_rしたビルが建てられたという。
~_TPG0(~
~_PAGE(61|~
~_BTXO(0)~
~_MSTP(0,`003:200,`045:1~
~_KMW2(~
~_CFAD(0,`005:BLACK,`003:800,`002:2,`164:056,`004:96~
~_WTFT(0,`003:1500~
~_KMW2(~
!_CFAD(1,`003:1000,`002:2,`164:015,`004:128,`005:o大火災跡-(曇2)
~_BTXO(1)~
<0723>_ZM71c3f(_r_r_r_r_r ・・・・・・・そして。_n
~_WTKY(~
<0725>_MSA2(_r ここが、その中心。
~_TPG0(~
~_PAGE(62|~
~_MPLY(0,`005:69,`003:0~
~_VPLY(RIN,02be1~
<0730>_ZM71c40(「ここが新都の公園よ。これで主立った所は歩いてまわっ_rた訳だけど、感想は?」_n
~_WTKY(~
<0732>_MSA2(_r 隣にいるアーチャーに話しかける。_n
~_WTKY(~
<0734>_MSA2(_r アーチャーの姿はもちろん見えない。
~_TPG0(~
~_PAGE(63|~
~_VPLY(ARC,02be2~
<0738>_ZM71c41(「・・・広い公園だ。だというのに<人気;/ ひ と け>がないのは、何_rか理由でもあるのか」_n
~_WTKY(~
~_VPLY(RIN,02be3~
<0741>_MSAD(_r「やっぱりそう見える? ま、ここはちょっとした曰く_rがあるから」
~_TPG0(~
~_PAGE(64|~
<0744>_ZM71c42( ぐるりと公園を見渡す。_n
~_WTKY(~
<0746>_MSA2(_r これほど広くて整地された公園なら、平日でも子供の_r遊び場になっているだろう。_n
~_WTKY(~
<0748>_MSA2(_r けれど、ここには人の姿なんて数える程しかなく、た_rだ閑散とした空気だけが流れている。
~_TPG0(~
~_PAGE(65|~
~_VPLY(RIN,02be4~
<0752>_ZM71c43(「十年前の話よ。このあたり一帯で大きな火事があった_rんだって。火は一日燃え続けて、雨が降りだした頃に消_rえたんだとか。_n
~_WTKY(~
~_VPLY(RIN,02be5~
<0755>_MSAD(_r その後、町は復興したけどここだけはそのままなの。_n
~_WTKY(~
~_VPLY(RIN,02be6~
<0758>_MSAD(_r 焼け野原になって、何もなくなったから公園にしたら_rしいわ」
~_TPG0(~
~_PAGE(66|~
<0761>_ZM71c44(「・・・・・・・・」_n
~_WTKY(~
<0763>_MSA2(_r アーチャーは何も言わない。_n
~_WTKY(~
<0765>_MSA2(_r ただ、姿は見えなくとも、彼が特別なモノを感じ取っ_rている事は読みとれた。
~_TPG0(~
~_PAGE(67|~
~_VPLY(RIN,02be7~
<0769>_ZM71c45(「……気づいたみたいね。そうよ、ここが前回の聖杯戦_r争決着の地。わたしも事情は知らないけど、前回の聖杯_r戦争はここで終決して、それきり」_n
~_WTKY(~
~_VPLY(ARC,02be8~
<0772>_MSAD(_r「・・・なるほど。それでこんなにも、ここは怨念に満_rちているという訳か」
~_TPG0(~
~_PAGE(68|~
~_VPLY(RIN,02be9~
<0776>_ZM71c46(「ふうん。判るの、そういうの?」_n
~_WTKY(~
~_VPLY(ARC,02bea~
<0779>_MSAD(_r「サーヴァントというのは霊体だ。その在り方は怨念、_r<妄執;/もうしゅう>に近い。故に同じ“無念”には敏感なのさ。町中で_rも濃い場所はあるが、ここは別格だ。我らから見れば固_r有結界のそれに近い」_n
~_WTKY(~
<0781>_MSA2(_r と。_n
~_WTKY(~
<0783>_MSA2(_r 感情のない声で、アーチャーは珍しい単語を口にした。
~_TPG0(~
~_PAGE(69|~
~_BTXO(0)~
~_KMW2(~
~_CFAD(0,`005:BLACK_F,`007:001,`003:400~
~_CHCL(1,5,`075:3,`007:001,`003:400~
~_KMW2(~
!_CFAD(0,`005:35希望,`035:1,`003:400,`007:001
~_BTXO(1)~
<0793>_ZM71c47( ・・・・<固有結界;/こゆうけっかい>。_n
~_WTKY(~
<0795>_MSA2(_r 魔術師にとって到達点の一つとされる魔術で、魔法に_r限りなく近い魔術、と言われている。_n
~_WTKY(~
<0797>_MSA2(_r ここ数百年、“結界”は魔術師を守る防御陣と相場が_r決まっている。_n
~_WTKY(~
<0799>_MSA2(_r 簡単に言ってしまえば、家に付いている防犯装置が極_r悪になったモノだ。
~_TPG0(~
~_PAGE(70|~
<0802>_ZM71c48( もとからある土地・建物に手を加え、外敵から自らを_r守るのが結界。_n
~_WTKY(~
<0804>_MSA2(_r それはあくまで“すでにあるもの”に手を加えるだけ_rの変化にすぎない。
~_TPG0(~
~_PAGE(71|~
<0807>_ZM71c49( だが、この固有結界というモノは違う。_n
~_WTKY(~
<0809>_MSA2(_r 固有結界は、現実を侵食するイメージである。_n
~_WTKY(~
<0811>_MSA2(_r 魔術師の心象世界・・・心のあり方そのものを形とし_rて、現実を塗りつぶす結界を固有結界と呼ぶ。_n
~_WTKY(~
<0813>_MSA2(_r_r ようするに魔術師の思い通りに世界を歪める、いや、_r思い通りに作り変える広範囲の魔術な訳だが・・・・
~_TPG0(~
~_PAGE(72|~
~_BTXO(0)~
~_KMW2(~
~_CFAD(0,`005:BLACK_F,`007:001,`003:400~
~_CHCL(1,0,`075:3,`007:001,`003:800~
~_KMW2(~
!_CFAD(0,`005:o大火災跡-(曇2),`003:400,`007:001
~_BTXO(1)~
~_VPLY(ARC,02beb~
<0824>_ZM71c4a(「凛? どうした、考え事か?」_n
~_WTKY(~
~_VPLY(RIN,02bec~
<0827>_MSAD(_r「え……? ううん、ちょっと意外だったから。_n
~_WTKY(~
~_VPLY(RIN,02bed~
<0830>_MSAD(_r 固有結界だなんて、アーチャーのくせに珍しい言葉を_r知ってるなって」_n
~_WTKY(~
~_VPLY(ARC,02bee~
<0833>_MSAD(_r「なんだ、知っていてはおかしいか」
~_TPG0(~
~_PAGE(73|~
~_VPLY(RIN,02bef~
<0837>_ZM71c4b(「だってそうじゃない。固有結界っていうのは魔術師に_rとっては禁忌の中の禁忌、奥義の中の奥義だもの。アー_rチャーである貴方が知ってるなんて筋違いよ」_n
~_WTKY(~
<0839>_MSA2(_r でしょ? と視線で問いかける。_n
~_WTKY(~
<0841>_MSA2(_r すると、隣でははあ、と大きなため息の気配。
~_TPG0(~
~_PAGE(74|~
~_SEPF(2,`005:se006,`003:1000~
~_MSTP(0,`003:4000,`045:1~
~_VPLY(ARC,02bf0~
<0847>_ZM71c4c(「凛。英雄とは剣術、魔術に長けた者を指す。_n
~_WTKY(~
~_VPLY(ARC,02bf1~
<0850>_MSAD(_r アーチャーだからといって弓しか使えないと思うのは_r勝手だが、私以外のサーヴァントにそんな楽観は持たな_rいでくれ」_n
~_WTKY(~
<0852>_MSA2(_r ……う。_n
~_WTKY(~
<0854>_MSA2(_r 確かに、言われてみればその通りだ。
~_TPG0(~
~_PAGE(75|~
~_VPLY(RIN,02bf2~
<0858>_ZM71c4d(「わ、わかったわよ。今のは軽率な発言だったわ。次か_rらは気をつけるから、これでいいでしょ」_n
~_WTKY(~
~_VPLY(ARC,02bf3~
<0861>_MSAD(_r「……。凛、ズバリ言おう。君は優秀だが、それ故に他_r人を過小評価する欠点がある。成人するまでには矯正し_rたまえ」
~_TPG0(~
~_PAGE(76|~
~_VPLY(RIN,02bf4~
<0865>_ZM71c4e(「っ・・・・! な、なにげに失礼なコト言うわねアン_rタ……!」_n
~_WTKY(~
<0867>_MSA2(_r_r きょ、きょきょ矯正って、ヘンなクセがついた馬をし_rつけ直す事じゃないっ……!
~_TPG0(~
~_PAGE(77|~
~_VPLY(ARC,02bf5~
<0871>_ZM71c4f(「いや、失礼。別に凛がじゃじゃ馬だと言った訳ではな_rい。単にイメージ通りの表現を使っただけというか」_n
~_WTKY(~
~_VPLY(RIN,02bf6~
<0874>_MSAD(_r「ええい、なおさら悪いわ・・・・、痛っ……!?」_n
~_WTKY(~
~_BTXO(0)~
~_SEPF(0,`005:se028,`045:1~
~_CHCL(1,2,`007:001,`003:100~
~_CHCL(1,0,`007:001,`003:800~
~_BTXO(1)~
<0881>_MSAD(_r 唐突に、右腕が痛んだ。
~_TPG0(~
~_PAGE(78|~
~_VPLY(ARC,02bf7~
<0885>_ZM71c50(「・・・・凛?」_n
~_WTKY(~
~_VPLY(RIN,02bf8~
<0888>_MSAD(_r「…………ちょっと、黙ってアーチャー」_n
~_WTKY(~
<0890>_MSA2(_r 右腕に刻まれた令呪が痛む。_n
~_WTKY(~
<0892>_MSA2(_r じくり、と。主に注意を呼びかけるような、鈍い警告。_n
~_WTKY(~
~_VPLY(RIN,02bf9~
<0895>_MSAD(_r「・・・・誰かに見られてる」_n
~_WTKY(~
~_VPLY(ARC,02bfa~
<0898>_MSAD(_r「む」
~_TPG0(~
~_PAGE(79|~
<0901>_ZM71c51( ……周囲に意識を伸ばす。_n
~_WTKY(~
~_BTXO(0)~
~_SESF(,`005:se006,`003:1000,`045:1~
~_SEPF(2,`005:se003,`003:1000~
~_CHCL(1,5,`002:2,`164:028,`004:64,`003:300~
~_BTXO(1)~
<0908>_MSAD(_r 精神で作り上げた糸を敷き詰め、公園中を索敵する。_n
~_WTKY(~
~_VPLY(RIN,02bfb~
<0911>_MSAD(_r「……わたしじゃ見つけられない。_n
~_WTKY(~
~_VPLY(RIN,02bfc~
<0914>_MSAD(_r アーチャー、貴方は?」
~_TPG0(~
~_PAGE(80|~
~_VPLY(ARC,02bfd~
<0918>_ZM71c52(「・・・難しいな。私には視線すら感じられん」_n
~_WTKY(~
~_VPLY(RIN,02bfe~
<0921>_MSAD(_r「……って事は、見てるのはマスターね」
~_TPG0(~
~_PAGE(81|~
~_BTXO(0)~
~_SESF(,`005:se003,`003:1000,`045:1~
~_CHCL(1,0,`002:2,`164:037,`004:128,`003:1000~
~_MPLY(0,`005:36,`003:3000~
~_BTXO(1)~
<0929>_ZM71c53( 何者かは知らないけど、アーチャーに判らないのなら_r相手はマスターだろう。_n
~_WTKY(~
<0931>_MSA2(_r まだ七人そろっていないが、始めようと思えば、戦い_rはいつでも始められる。_n
~_WTKY(~
<0933>_MSA2(_r わたしを監視しているヤツは前哨戦でもやりたいらし_rいが・・・
~_TPG0(~
~_PAGE(82|~
~_VPLY(ARC,02bff~
<0937>_ZM71c54(「……令呪は令呪に反応する。マスターであるのなら、_r誰がマスターであるかは出会えば感じられる、という事_rか。だが、それなら凛にも相手が識別できるのではない_rか?」
~_TPG0(~
~_PAGE(83|~
~_VPLY(RIN,02c00~
<0941>_ZM71c55(「ええ。けど高位の術者なら、自分の魔力ぐらい隠し通_rせる。いくら令呪同士が反応するって言っても、その令_r呪だって魔力で発動するものよ。大本であるマスター自_r身が魔術回路を閉じていれば、見つける事は難しいわ」
~_TPG0(~
~_PAGE(84|~
~_VPLY(ARC,02c01~
<0945>_ZM71c56(「……厄介だな。では、こちらはいいように位置を知ら_rせているという事か」_n
~_WTKY(~
~_VPLY(RIN,02c02~
<0948>_MSAD(_r「でしょうね。ま、私だって家捜しすれば魔力殺しぐら_rいは見つかるだろうけど・・・」_n
~_WTKY(~
~_VPLY(ARC,02c03~
<0951>_MSAD(_r「必要ない、と?」_n
~_WTKY(~
~_VPLY(RIN,02c04~
<0954>_MSAD(_r「そ。だって隠さなければ向こうからやってきてくれる_rでしょう? こっちから出向く手間が省けるわ」_n
~_WTKY(~
~_VPLY(ARC,02c05~
<0957>_MSAD(_r「・・・・」_n
~_WTKY(~
<0959>_MSA2(_r 呆れたのか、アーチャーは息をのんで黙ってしまった。
~_TPG0(~
~_PAGE(85|~
~_VPLY(RIN,02c06~
<0963>_ZM71c57(「……なによ。自信過剰はいけないって言いたいの?」_n
~_WTKY(~
<0965>_MSA2(_r さっきのやりとりを思い出して、なんとなく訊いてみ_rた。_n
~_WTKY(~
<0967>_MSA2(_r アーチャーはまさか、と短くこぼしたあと。_n
~_WTKY(~
~_VPLY(ARC,02c07~
<0970>_MSAD(_r_r「君はそのままが一番強い。_n
~_WTKY(~
~_VPLY(ARC,02c08~
<0973>_MSAD(_r ああ、小物には付きまとわせてやるがよかろう」_n
~_WTKY(~
<0975>_MSA2(_r_r なんて、笑いを堪えながら口にした。
~_TPG0(~
~_PAGE(86|~
~_BTXO(0)~
~_KMW2(~
~_CFAD(0,`005:BLACK_F,`003:1000~
~_WTFT(1,`008:0,`003:1000~
~_KMW2(~
!_CFAD(0,`005:oビル街-(夕),`003:1500,`002:2,`164:015,`004:64
~_BTXO(1)~
<0985>_ZM71c58( ……とまあ、アーチャーの言葉が気に入った訳じゃな_rいけど、開き直ってそのまま町中を歩く事にした。
~_TPG0(~
~_PAGE(87|~
~_BTXO(0)~
~_KMW2(~
~_CFAD(0,`005:BLACK_F,`002:2,`164:016,`004:64,`003:800~
~_WTFT(1,`008:0,`003:800~
~_KMW2(~
!_CFAD(0,`005:oビル街-(夜),`003:800,`002:2,`164:014,`004:64
~_BTXO(1)~
<0995>_ZM71c59( 主立った場所を回って、これでもかっていうぐらい付_rきまとってるヤツを振り回して、ついでに夕食も済ませ_rて、最後の締めに移動する。_n
~_WTKY(~
<0997>_MSA2(_r さんざん歩き回って時刻は夜の七時過ぎ。_n
~_WTKY(~
<0999>_MSA2(_r この時間なら、これから向かう場所は最高の景色を見_rせてくれるだろう。
~_TPG0(~
~_PAGE(88|~
~_BTXO(0)~
~_KMW2(~
~_CFAD(0,`005:BLACK_F,`002:2,`164:015,`004:128,`003:1000~
~_WTFT(1,`008:0,`003:400~
~_SESF(,`005:se006,`003:1800,`045:1~
~_SEPF(2,`005:se008,`003:800~
~_KSMC(1,`015:128,`172:(136,281,2)(118,463,2.5)(266,517,3),`003:1500,`005:B15,`012:-1,`017:-2~
~_KSMC(1,`015:128,`172:(266,517,3)(607,524,3)(683,469,4)(501,134,5),`003:1500,`005:B15,`012:-1,`017:3~
~_KMW2(~
~_CFAD(0,`005:BLACK_F,`002:2,`164:036,`004:256,`003:300~
~_KMW2(~
~_CFAD(0,`005:B15,`003:800,`002:2,`164:036,`004:256~
~_BTXO(1)~
<1015>_ZM71c5a( ごう、という風。_n
~_WTKY(~
<1017>_MSA2(_r 新都で一番高いビル。_n
~_WTKY(~
<1019>_MSA2(_r その屋上から見下ろす町並みは、今日の締めくくりに_r相応しい。
~_TPG0(~
~_PAGE(89|~
~_VPLY(RIN,02c09~
<1023>_ZM71c5b(「どう? ここなら見通しがいいでしょ、アーチャー」_n
~_WTKY(~
~_VPLY(ARC,02c0a~
<1026>_MSAD(_r「……はあ。将来、君とつき合う男に同情するな。よく_rもまあ、ここまで好き勝手連れ回してくれたものだ」_n
~_WTKY(~
~_VPLY(RIN,02c0b~
<1029>_MSAD(_r「え? 何か言った、アーチャー?」_n
~_WTKY(~
~_VPLY(ARC,02c0c~
<1032>_MSAD(_r「素直な感想を少し。……と、確かにいい場所だ。初め_rからここに来れば歩き回る必要もなかったのだが」
~_TPG0(~
~_PAGE(90|~
~_VPLY(RIN,02c0d~
<1036>_ZM71c5c(「なに言ってるのよ。確かに見晴らしはいいけど、ここ_rから判るのは町の全景だけじゃない。実際にその場に行_rかないと、町の作りは判らないわ」_n
~_WTKY(~
~_VPLY(ARC,02c0e~
<1039>_MSAD(_r「・・・そうでもないが。アーチャーのクラスは伊達で_rはないぞ。弓兵は目がよくなければ務まらん」
~_TPG0(~
~_PAGE(91|~
~_VPLY(RIN,02c0f~
<1043>_ZM71c5d(「そうなの? それじゃあここから<遠坂邸;/う ち>が見える、アー_rチャー?」_n
~_WTKY(~
~_VPLY(ARC,02c10~
<1046>_MSAD(_r「いや、流石に隣町までは見えない。せいぜい橋あたり_rまでだな。そこまでならタイルの数ぐらいは見てとれる」
~_TPG0(~
~_PAGE(92|~
~_VPLY(RIN,02c11~
<1050>_ZM71c5e(「うそ、タイルって橋のタイル……!?」_n
~_WTKY(~
<1052>_MSA2(_r それって目がいいとか、そういうレベルの話じゃない_rと思う。よく屋上には望遠鏡があるけど、それと同レベ_rルの視力なんだから。
~_TPG0(~
~_PAGE(93|~
~_VPLY(RIN,02c12~
<1056>_ZM71c5f(「びっくり。アーチャーって本当にアーチャーなんだ」_n
~_WTKY(~
~_VPLY(ARC,02c13~
<1059>_MSAD(_r「……凛。まさかとは思うが、君、私を馬鹿にしている_rんじゃないだろうな」_n
~_WTKY(~
~_VPLY(RIN,02c14~
<1062>_MSAD(_r「そんな訳ないでしょ。たださ、貴方ってアーチャーっ_rて言うわりには弓使いっぽくないから、つい勘違いして_rただけ」_n
~_WTKY(~
~_VPLY(ARC,02c15~
<1065>_MSAD(_r「それは問題発言だ。帰ってから追及しよう」
~_TPG0(~
~_PAGE(94|~
<1068>_ZM71c60( アーチャーはここからの風景が気に入ったのか、それ_rきり黙り込んでしまった。_n
~_WTKY(~
<1070>_MSA2(_r おそらく町の作りを把握しているのだろう。_n
~_WTKY(~
<1072>_MSA2(_r ……戦場の下調べを邪魔する訳にはいかない。_n
~_WTKY(~
<1074>_MSA2(_r アーチャーの側を離れてビルの端に移動する。
~_TPG0(~
~_PAGE(95|~
~_BTXO(0)~
~_SESF(,`005:se008,`003:800,`045:1~
~_KMW2(~
!_CFAD(0,`005:oビル屋上-(夜),`003:1000,`002:2,`164:025,`004:64
~_BTXO(1)~
<1082>_ZM71c61(「・・・・・・・・」_n
~_WTKY(~
<1084>_MSA2(_r わたしの視力で見えるのは、このビルの下の明かりだ_rけだ。_n
~_WTKY(~
<1086>_MSA2(_r 大通りには行き交う車のヘッドライトが流れ、歩道に_rは仕事帰りの人々の姿が見えるだけ。_n
~_WTKY(~
<1088>_MSA2(_r それがどんな車なのか、どんな人なのかは判らない。
~_TPG0(~
~_PAGE(96|~
<1091>_ZM71c62( それは見えてはいるけれど、見えていないという状態_rだ。_n
~_WTKY(~
<1093>_MSA2(_r ちょうど先ほどまで、わたしは監視されている事に気_rが付いていたのに、その相手が見えなかったのと同じで_rある。
~_TPG0(~
~_PAGE(97|~
~_VPLY(RIN,02c16~
<1097>_ZM71c63(「・・・・少なくとも、新都を根城にしているヤツが一_r人いる」_n
~_WTKY(~
<1099>_MSA2(_r 目を凝らして地上を睨む。_n
~_WTKY(~
<1101>_MSA2(_r ……マスターは全部で七人。_n
~_WTKY(~
<1103>_MSA2(_r 誰が、どのサーヴァントを連れているかはいまだ不明。_n
~_WTKY(~
<1105>_MSA2(_r 今のところ、全てのマスターが他のマスターの情報を_r求めて町を徘徊しているのだろう。
~_TPG0(~
~_PAGE(98|~
<1108>_ZM71c64(「・・・?」_n
~_WTKY(~
<1110>_MSA2(_r ふと、視線を感じた。_n
~_WTKY(~
<1112>_MSA2(_r 令呪には反応なし。_n
~_WTKY(~
<1114>_MSA2(_r ただ純粋に、わたしに向けられた視線を感じる。
~_TPG0(~
~_PAGE(99|~
~_VPLY(RIN,02c17~
<1118>_ZM71c65(「下・・・・?」_n
~_WTKY(~
<1120>_MSA2(_r 地上を見つめる。_n
~_WTKY(~
<1122>_MSA2(_r ……道には行き交う人々がいる。_n
~_WTKY(~
<1124>_MSA2(_r その中で、一人。_n
~_WTKY(~
<1126>_MSA2(_r まるで月でも眺めるように、わたしを見上げているヤ_rツがいた。
~_TPG0(~
~_PAGE(100|~
<1129>_ZM71c66(「………………」_n
~_WTKY(~
<1131>_MSA2(_r それが誰であるか、はっきりとは判らない。_n
~_WTKY(~
<1133>_MSA2(_r はっきりとは判らないのだけれど、誰であるかは見て_r取れた。_n
~_WTKY(~
<1135>_MSA2(_r ……呆れた。_n
~_WTKY(~
<1137>_MSA2(_r アイツ、こんな時間に何をしているんだか。
~_TPG0(~
~_PAGE(101|~
~_VPLY(ARC,02c18~
<1141>_ZM71c67(「凛。敵を見つけたのか」_n
~_WTKY(~
<1143>_MSA2(_r わたしが殺気だっているのに気づいたのか、アーチャー_rが声をかけてくる。
~_TPG0(~
~_PAGE(102|~
~_VPLY(RIN,02c19~
<1147>_ZM71c68(「・・・別に。ただの知り合い。わたしたちには関係の_rない、一般人よ」_n
~_WTKY(~
<1149>_MSA2(_r 苛立ちを隠せないまま答えて、その場から立ち去った。_n
~_WTKY(~
<1151>_MSA2(_r 地上からわたしが見えた筈がない。_n
~_WTKY(~
<1153>_MSA2(_r アイツがビルを見上げていたのはただの偶然だろう。_n
~_WTKY(~
<1155>_MSA2(_r だから姿を見られた、という訳でもない。
~_TPG0(~
~_PAGE(103|~
<1158>_ZM71c69( ……だっていうのに。_n
~_WTKY(~
<1160>_MSA2(_r わたしは魔術師として気構えていた<遠;/じ><坂;/ぶ><凛;/ん>を、アイツ_rに見られた事に気が立ってしまっていた。
~_TPG0(~
~_PAGE(104|~
~_BTXO(0)~
~_MSTP(0,`003:3000,`045:1~
~_KMW2(~
~_CFAD(0,`005:BLACK,`003:800,`002:2,`164:056,`004:96~
~_WTFT(0,`003:1500~
~_KMW2(~
!_CFAD(1,`003:1000,`002:2,`164:015,`004:128,`005:o交差点-(夜)
~_SEPF(2,`005:se004,`003:2000~
~_BTXO(1)~
<1172>_ZM71c6a( 深山町に戻ってくる頃には、時刻は九時を回っていた。_n
~_WTKY(~
<1174>_MSA2(_r 深山町は新都と違って、昔ながらの住宅地である。_n
~_WTKY(~
<1176>_MSA2(_r 夜も九時を過ぎれば出歩く人影はなくなり、町は深夜_rのように静まりかえる。
~_TPG0(~
~_PAGE(105|~
~_VPLY(RIN,02c1a~
<1180>_ZM71c6b(「こんなところね。町の作りはだいたい判った?」_n
~_WTKY(~
~_VPLY(ARC,02c1b~
<1183>_MSAD(_r「……ん? ああ、町の事なら判る。あとは追々掴んで_rいくさ」_n
~_WTKY(~
~_VPLY(RIN,02c1c~
<1186>_MSAD(_r「なら今日はここまでね。わたしもまだ本調子じゃない_rし、家に戻って休みましょう」
~_TPG0(~
~_PAGE(106|~
~_BTXO(0~
~_KMW2(~
~_CFAD(0,`005:BLACK,`003:800,`002:2,`164:056,`004:96~
~_WTFT(0,`003:1500~
~_KMW2(~
!_CFAD(0,`003:1000,`002:2,`164:015,`004:128,`005:o遠坂邸付近の街並-(夜)
<1195>_ZM71c6c( ゆるやかな坂の道を行く。_n
~_WTKY(~
<1197>_MSA2(_r ……と。_n
~_WTKY(~
<1199>_MSA2(_r なんか、前を行く人影があった。_n
~_WTKY(~
~_VPLY(RIN,02c1d~
<1202>_MSAD(_r「……あれ、桜……?」_n
~_WTKY(~
<1204>_MSA2(_r まずい。_n
~_WTKY(~
<1206>_MSA2(_r 今は顔を合わせづらい。
~_TPG0(~
~_PAGE(107|~
~_BTXO(0)~
~_WTFT(1,`008:0,`003:150~
~_SEPF(0,`005:se089,`045:1~
~_KMW2(~
~_CFAD(0,`005:BLACK_F,`002:2,`164:056,`004:64,`003:200~
~_WTFT(1,`008:0,`003:1300~
~_KMW2(~
!_CFAD(0,`005:o遠坂邸付近の街並-(夜),`003:1200,`002:2,`164:015,`004:64
~_BTXO(1)~
~_VPLY(ARC,02c1e~
<1219>_ZM71c6d(「凛。何を隠れている」_n
~_WTKY(~
~_VPLY(RIN,02c1f~
<1222>_MSAD(_r「黙ってて! ……あ、うん、あそこにいるの知り合い_rなのよ。今日は学校を休んだし、あんまり顔を合わせた_rくないの」_n
~_WTKY(~
<1224>_MSA2(_r 言いつつ、前方の人影を観察する。
~_TPG0(~
~_PAGE(108|~
<1227>_ZM71c6e( 道には、_n
~_WTKY(~
!_KLD0(,`032:1,`005:桜制服08a(遠),`033:1000,`003:400,`007:001
<1230>_MSAD(_r 見知った顔の一年生と_n
~_WTKY(~
!_KLD0(,`032:2,`005:ギル私服01a(遠),`033:4000,`003:400,`007:001
<1233>_MSAD(_r 知らない外国人がいた。_n
~_WTFT(1,`008:0,`003:1500~
~_TPG0(~
~_PAGE(109|~
~_NCL0(,`032:-1,`033:5000,`003:400,`007:001~
<1238>_ZM71c6f( 二人はなにやら話している。_n
~_WTKY(~
<1240>_MSA2(_r ……違う、外国人の方が言い寄っていて、女生徒は嫌_rがっているようだ。
~_TPG0(~
~_PAGE(110|~
~_VPLY(ARC,02c20~
<1244>_ZM71c70(「凛、知り合いとは外国人の方か?」_n
~_WTKY(~
~_VPLY(RIN,02c21~
<1247>_MSAD(_r「いいえ、知らない。このあたりは洋館が多いから、どっ_rかよそから遊びに来てるんじゃない?」_n
~_WTKY(~
<1249>_MSA2(_r と、そこまで口にして、我ながらあの子が絡むと甘く_rなるな、と反省する。
~_TPG0(~
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~_VPLY(RIN,02c22~
<1253>_ZM71c71(「……アーチャー。あいつ、人間?」_n
~_WTKY(~
~_VPLY(ARC,02c23~
<1256>_MSAD(_r「さあ。実体はあるから人間なのだろう。少なくともサー_rヴァントではない」_n
~_WTKY(~
~_VPLY(RIN,02c24~
<1259>_MSAD(_r「……そうよね。マスターでもないし、ただの痴話喧嘩_rか」_n
~_WTKY(~
<1261>_MSA2(_r ……もっとも、あの子が男とトラブるような子じゃな_rいって事はわたしだって知ってるけど……。
~_TPG0(~
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~_VPLY(ARC,02c25~
<1265>_ZM71c72(「二人とも行ったな。女は坂を上っていく。_n
~_WTKY(~
~_VPLY(ARC,02c26~
<1268>_MSAD(_r 男は・・・・」_n
~_WTKY(~
~_BTXO(0)~
!_KLDA(,`032:2,`005:ギル私服05b(近),`033:2000,`003:400,`007:001
~_NCLA(,`032:2,`033:2000,`003:400,`007:001~
~_BTXO(1)~
<1274>_MSAD(_r 金髪の男性は、わたしたちがやってきた道を下っていっ_rた。
~_TPG0(~
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~_BTXO(0)~
~_SESF(,`005:se004,`003:2000,`045:1~
~_KMW2(~
~_CFAD(0,`005:BLACK_F,`003:1200~
~_KMW2(~
~_CFAD(0,`005:BLACK,`003:800,`002:2,`164:056,`004:96~
~_WTFT(0,`003:1500~
~_KMW2(~
!_CFAD(1,`003:1000,`002:2,`164:015,`004:128,`005:i遠坂邸居間-(夜)
~_MPLY(0,`005:3,`003:3000~
~_BTXO(1)~
~_VPLY(RIN,02c27~
<1289>_ZM71c73(「それじゃ貴方はここを使って。わたしはもう眠るけど、_r何か質問はある?」_n
~_WTKY(~
!_KLD0(,`032:5,`005:アーチャー01a(中),`033:5000,`003:300,`007:001
~_VPLY(ARC,02c28~
<1293>_MSAD(_r「とりわけ重要な疑問はない。すぐに戦闘をしかけない_r君の判断は正しいよ。今夜は魔力の回復を行うべきだろ_rう」_n
~_WTKY(~
~_VPLY(RIN,02c29~
<1296>_MSAD(_r「ええ。それじゃ明日、今朝の紅茶をよろしくね」
~_TPG0(~
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~_BTXO(0~
~_KMW2(~
~_CFAD(0,`005:BLACK,`003:1000,`002:2,`164:015,`004:128~
~_KMW2(~
!_CFAD(0,`003:1000,`002:2,`164:015,`004:128,`005:i凛の寝室-(夜)
<1304>_ZM71c74( 部屋に帰って来るなり、どっと疲れが押し寄せた。_n
~_WTKY(~
~_VPLY(RIN,02c2a~
<1307>_MSAD(_r「・・・そうだ。眠る前に綺礼に連絡しないと」_n
~_WTKY(~
<1309>_MSA2(_r あのうるさい神父の事だ。_n
~_WTKY(~
<1311>_MSA2(_r 今頃予備の魔術師の手配とやらを進めているだろう。_n
~_WTKY(~
<1313>_MSA2(_r そんなのはわたしの知った事じゃないけど、アレでも_rわたしの後見人だし。いちおう、筋は通しておかないと。
~_TPG0(~
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~_SEPF(0,`005:se261,`045:1~
~_VPLY(RIN,02c2b~
<1318>_ZM71c75(「電話、電話っと……」_n
~_WTKY(~
~_SEPF(0,`005:se261,`045:1~
<1321>_MSAD(_r 子機のダイヤルをプッシュする。_n
~_WTKY(~
~_SEPF(0,`005:se261,`045:1~
<1324>_MSAD(_r ほどなくしてエセ神父が電話に出た。
~_TPG0(~
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~_VPLY(RIN,02c2c~
<1328>_ZM71c76(「綺礼? わたしだけど、昨日サーヴァントと契約した_rから。正式にマスター登録、お願い」_n
~_WTKY(~
<1330>_MSA2(_r「………………」_n
~_WTKY(~
<1332>_MSA2(_r 微かな沈黙。_n
~_WTKY(~
<1334>_MSA2(_r 受話器ごしでも気分を重くさせるぐらい、綺礼の沈黙_rは圧力がある。
~_TPG0(~
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~_VPLY(KOT,02c2d~
<1338>_ZM71c77(「……いいだろう。ではどうする。一度こちらに顔を出_rさないか。君のご両親から預かっている物もある。君が_rマスターになった場合にのみ、成人前に伝えてほしいと_r頼まれているのだが」
~_TPG0(~
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~_VPLY(RIN,02c2e~
<1342>_ZM71c78(「ああ、それって父さんの遺言のこと? それならもう_r解読して手に入れたからいいわ。それじゃ、気が向いた_rらお邪魔するから、よろしく」_n
~_WTKY(~
~_VPLY(KOT,02c2f~
<1345>_MSAD(_r「待て。凛、マスターになったのなら・・・・」_n
~_WTKY(~
~_SEPF(0,`005:se047,`045:1~
<1348>_MSAD(_r 最後まで聞かずに電話を切った。_n
~_WTKY(~
<1350>_MSA2(_r 疲れている時に綺礼の小言なんて聞いてたら、魔力の_r回復どころではなくなってしまう。
~_TPG0(~
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~_MSTP(0,`003:4000,`045:1~
~_VPLY(RIN,02c30~
<1355>_ZM71c79(「・・・さて。これで準備は終わり、と……」_n
~_WTKY(~
<1357>_MSA2(_r_r あとは眠るだけ。_n
~_WTKY(~
<1359>_MSA2(_r 目が覚めれば今までとは違う朝がある。_n
~_WTKY(~
<1361>_MSA2(_r ……十年前。_n
~_WTKY(~
<1363>_MSA2(_r 父が魔術師として挑み、敗れ去った聖杯戦争。_n
~_WTKY(~
<1365>_MSA2(_r その戦いに、わたしも身を投じる事になったのだから。
~_TPG0(~
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~_BTXO(0)~
~_KMW2(~
~_CFAD(0,`005:black,`003:2000,`002:2,`164:023,`004:64~
~_WTFT(1,`008:0,`003:3000~
~_JUMP(102~
~_PEND(~
~~';
preg_match_all($re, $str, $matches, PREG_SET_ORDER, 0);
// Print the entire match result
var_dump($matches);
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